早明戦~明暗を分けたラインアウト~

大学選手権決勝のレポートでやはり片倉君はラインアウトを反省にあげている↓

https://rugby-rp.com/2020/01/22/domestic/45927

ラインアウトのセットが遅いチームはだいたい負ける

決勝観戦中の国立競技場でぼそっと聞こえた一言である。

片倉君のコメントにもあるように、前半32分、早稲田のラインアウトの実施が早く、そのまま流れで取られてしまったとあったが、この日の早稲田と明治のラインアウト実行へのスピードは極端に差があった。

早稲田は素早く並びそのまますぐにラインアウト。明治はおそらくほぼ全てのラインアウトで時間をかけてミーティングをしてから実行。後半点数を追いかけないといけない場面でも時間をかけていた。

ここに、早稲田の用意周到さと明治の混乱が表れていた。

天理戦に引き続き、ラインアウトの駆け引きで相手を上回った。

早稲田は大学選手権に入ってから、セットピースから少ないフェーズでのトライが非常に多かった。
フォワードが我慢し、バックスやバックローで一撃。
各大学ディフェンスが整備され流れの中でのアタックでなかなかゲインできないなか、セットプレーから素晴らしいアタックでビッグゲインがうまれていた。

準備の賜物で、選手一人一人、チームスタッフみんなが頭を使ってディスカッションしてと。岸岡君は決勝にむけて数多くのサインプレーを用意して、それを使いきらなかったとコメントしている。

各試合への準備がこの一ヶ月どの大学よりも上回った結果である。

追記
早稲田の決勝戦前の練習が素晴らしくて涙が出そうになったと書いたが、岸岡君が決勝戦前の練習は最悪だったとあった。長田君がポロポロしていて脚が痛いのかと思ったくらいで、その他はほぼ完璧に見えたので、いつもはそれ以上だったとは恐るべし。

野球でもサッカーでもそこは変わらず、トップレベルのチームは基本的な練習を完璧にこなす。

練習の通り、長田君が早稲田のファーストノッコンをしたときは心配になったが、小さいうちから最上位で戦っている彼等には、そんなことも関係ないくらいの経験と準備してきたという自信からくる落ち着きがあった。

1月24日発売のラグビーマガジンに決勝戦のレポートがあるようだ↓