昨年大学選手権後記事振り返り

大学選手権の前に昨年の東海大戦後の記事を振り返り。このタイミングで昨年大学選手権後の記事をいくつかこちらに移行していく

今年は間合いをしっかりと詰めるディフェンスが決まっている。また、タックル時にボールに絡みにいっていてオフロードも思い通りにさせていない。
ラインアウトの部分+スクラムはは今後も共通の課題である。

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敗退してしまいました。

一つ言えることは、今日の試合は間違いなく今シーズンのベストゲームで来年の100周年での優勝が垣間見えた試合だった。点差だけ見ればボロボロで何をやっているんだになるかもしれないが、ゲーム内容は少し違う。
色々書いていきたいが、引き出しのバリエーションは増えていて通用していたし、スクラムも来年は強みになる。岸岡君の大一番での光るプレーなど。来年はムラをなくしてほしい。

今日の敗戦は、今日だけの敗退ではなくて、蓋を開けてみれば今シーズントータルでのつけが回ってきての敗戦であるということ。
この山に入らなければ、明治戦で今日の試合運びができていれば、たらればを言っても仕方がないが、ベスト4には勝ち進める力は十分にあったはずだ。
以下の試合の積み重ねがこの結果をもたらした。
対抗戦の戦いにおいては大いに反省する場面があったし、そのおかげでなるべくしてなった結果が今日で今シーズンが終了したという現実である。

2017/12/03 – 14:00 A 関東大学対抗戦 明大 ● 19- 29 秩父宮ラグビー場
2017/11/23 – 14:00 A 関東大学対抗戦 慶大 ○ 23- 21 秩父宮ラグビー場
2017/11/05 – 11:30 A 関東大学対抗戦 成蹊大 ○ 99- 14 相模原ギオンスタジアム
2017/10/28 – 14:00 A 関東大学対抗戦 帝京大 ● 21- 40 秩父宮ラグビー場
2017/10/14 – 11:30 A 関東大学対抗戦 筑波大 ○ 33- 10 秩父宮ラグビー場
2017/10/01 – 14:00 A 関東大学対抗戦 青山学院大 ○ 94- 24 足利市総合運動公園陸上競技場
2017/09/16 – 15:00 A 関東大学対抗戦 日体大 ○ 54- 20 海老名運動公園

今の東海大に、今の早稲田の実力では及ばなかったただそれだけの事実である。
正直ここ数年で東海大は最も強い。留学生をはじめ、日本代表のキャップを持った選手もいる。
一人一人ハードワークができていて、大東大に負けはしたが、帝京に土をつける筆頭である。
帝京でもなく、天理でもなく、明治でもなく、慶應でもなく、大東大でもなく、東海大と当たってしまった。
東海以外だったらどうであっただろうか、もっと健闘できたのではないかと思ってしまうが、不毛な議論である。

今日の試合、明治戦から2週間でチームは大きく変わっていた。引き出しのバリエーション、ハイパントやロングキックで陣地を挽回しながら、キックチェイスからの好タックルで相手を早い段階で仕留める。
この攻撃があるから展開ラグビーが生きる。その戦いが後半21対18までは出来ていた。
そこから徐々に離されて、展開ラグビーに固執してゲイン出来なくなり明治戦の二の舞になってしまってズルズル離されてのこの点差である。
この離されていく部分だけ見て、何も成長していないというのは大きな見当違いである。
点差がつくにつれてキックでボールを離しずらい状況になり、前半のゲームプランを遂行できなかった。
点差が開かれなければ同様のゲームプランでやれたはずだ。

では、前半いい試合をしながら、なぜこの展開に持ち込まれてしまったのか。
どこの差で点差が離れていったか。

根源は2つ+1。
=これが来年のテーマとなる部分であろう。

・外国人を止めきるコンタクト+フィットネス(外国人だけでなく、鹿尾君や池田君、野口君といったコンタクトが強い選手を含む)
⇒今日トライをされた大半のパターンがアタアタやタタフにファーストタックラーが弾き飛ばされて2,3人寄せられて繋がれて大きくゲインされたとことからであった。また、攻撃していてもアタアタやタタフに絡まれてボールをうまく出せなかったり、ジャッカルされたり、ノットリリースボールを相手陣でとられることも多かった。
じゃあ早稲田に留学生をいれないから悪いのか。いや、それもおかしな話である。一チームに同時に二人しか出れない留学生に好き放題やられているようじゃ日本の未来はない。代表の試合やトップリーグをみると身体の小さい日本人が1V1で巨人をしっかりと止めきっている。
大学生だって日頃からそこを目指して鍛錬するのみである。幸いなことに帝京、東海大、天理といった春から試合をする相手の中に、留学生がいる。来年は常日頃からそこの部分で絶対やられないことをテーマにしてほしい。外国人に弾き飛ばされない鍛錬をしていれば今後梶村君や堀越君のようなハードヒッターと対峙してもしっかり止めきれる。
そのためには、身体を大きくするのか、間合いを詰めるのか、タックルする箇所を工夫するのかなどなど、体の小さい日本選手がどうやって各国の巨人を倒しているのか、ジャッカル能力の高い外国人からボールをキープしているのかトップリーグや代表戦にいい教材があるのであるからそこから学びながらまずはそこの弱点克服を。来年アタアタもタタフもいる事実は変えられないのである。

・オフロード対応
⇒上記の留学生にゲインされるといったこともあったが、それだけではトライに繋がらなかったシーンも多かった。そこからオフロードでつながれたことによって失点してしまっていた。東海大のフォロー選手は常に、ランナーの近くにコースをとり、いつでももらう準備をしながら走っている。今年の早稲田のディフェンスはオフロードやピック&ゴーなど倒しても流れを切らないでつながれるアタックのディフェンスに弱みがあった。早稲田はオフロードやピック&ゴーを多発するチームではないのでそこのディフェンスでの想像力が乏しい。来年はオフロードやピック&ゴーに対する備えも身に着けてほしい。

・ラインアウト
⇒宮里君のスローは最後まで安定しなかった。
今日前半終了間際のチャンスで失敗した。シーズン中から何回も繰り返し見てきた光景であった。
この部分でどれだけ得点を逃してきたか。宮里君だけの責任ではないと思うが、点差が詰まらなかった原因の一つである。今年はラインアウトのミスでのストレスは計り知れないものであった。
スクラムはだいぶ立て直してこれていただけに残念である。

来年は攻撃のバリエーションはますます増えてくるだろうし、スクラムが押せるようになれば、さらに攻撃に厚みが増し、何よりすべてのプレーに余裕が生まれる。

そして、宮里君と岸岡君一皮むけて齋藤君とあわせてチームの確固たる支柱になることが優勝の絶対条件である。

もう切り替えて来年に向かってスタートしてほしい。