新チーム初戦は夏合宿どころかシーズンぶっつけとなる。今までこんなことがあっただろうかというスタートである。
ただ、各チーム条件は同じであり、より選手が自立していて、選手で考えさせる早稲田にとってはこの状況はプラスに捉えられる。難しい状況に変わりはないがこの短い今シーズンアクセル全開で走りきってほしい。
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早大
1.久保君(4)
→フォワード第1列のリーダー。
これまで大きく目立つことは無かったが堅実なプレーで無くてはならない選手であった。最終学年の今年はその頑張りが目立つ形でも出てきてほしい。
2.原君(3)
→フランカーからのコンバート組。第三列からフッカーに転向して大成する選手は多い。昨年はコンバート後1年目の年で苦しんだが、代表の堀江選手や堀越選手、昨年の明治キャプテン武井選手のようなフィールドプレーも強いフッカーになってほしい。
3.小林君(3)
→バスケットをやっていたことから、ハンドリングや身のこなしがプロップとは思えない。軽やかでスルスルと抜け出す感覚は天性のものである。あと2年早稲田の3番で成長し続け、トップリーグ常勝軍団→日本代表へ。
4.桑田君(3)
→二浪してまで早稲田を志していた、桑田君の早稲田愛は誰にも負けはしない。早稲田は昔から浪人組、留年組の粘り強さは健在である。パワフルなペネトレーターとなってくれることを期待したい。
5.下川君(4)
→もう下川君は4年生か。1年目からナンバー8で早稲田のレギュラーをはり、2年時にジュニアの代表でロックに抜擢されてから、早稲田でも当時のチームでは薄めだったロックでそのまま出場。ロックのポジションは縁の下の力持ち的なところがあるが、下川君はしっかりとそこを理解している。今年はリーダーとしてもチームを支えてほしい。
6.相良君(2)
→強いチームには素晴らしい6番がいる。昨年の活躍は1年生離れしていた。今年はジュニアジャパンでもリーダーをつとめ更なる成長をしただろう。4年時は早稲田の主将筆頭である。大学レベルに留まる選手ではないので、常に上のレベル、早めにトップリーグの練習やフル代表の練習生によんでほしい。もちろん早稲田でも今年の中核である。来年丸尾君が卒業したあとはナンバー8か。
7.村田(1)
→長年幸重君が担っていた7番は、将来性も含め村田君にレギュラーを勝ち取ってもらいたい。早稲田の不動の第三列の一人へと成長を期待。
8.丸尾君(4)
→昨年の大学選手権でライン際を颯爽と走る姿、大事な局面でスクラムから持ち出して決定機を作る場面が目に焼き付いている。今年は主将&連覇という重圧がずっしりだと思うが、丸尾君なら乗りきってくれるはず。4年生一丸となって優勝を目指してほしい。
FW
→今年もハーフ団は異才を放っているとはいえ、若返っているのでフォワードでリズムを作れるくらいの売りのチームにしてほしい。丸尾君、下川君、さらには相良君とリーダー格が前によっているのであとは、原君がセットプレーで安定させられれば強力フォワードの早稲田としてやっていけるだろう!バックス陣もタレントはそろっているのでフォワードで圧倒して有利に進めていきたい。
9.小西君(2)
→パスのスピード、ランニングスピードがある。岸岡君のインスタライブ登場時に垣間見えたストイックさ含め斎藤君の後継者となってほしい。将来は齋藤君とジャパンの9番を争ってほしい。まずは、齋藤君のリザーブとして早稲田一軍での出場時間が少なかったのでスタメンで出場時間を増やしながら早稲田の伝統的なスクラムハーフの一人へと歩んでほしい。
10.吉村君(2)
→大学選手権の日大戦でセンターに抜擢された時にタックルを受けながらオフロードでラストパスを通した非凡なセンスは早稲田の司令塔に十分に値するものであった。小西君と同期でコミュニケーションもとりやすいと思うので齋藤一岸岡のハーフ団を越えてほしい。
11.古賀君(4)
→これまでと変わらずフィニッシャーとしてトライを量産してもらいたい。あとはスタミナ面、ディフェンスを強化してフル出場出来ると相手にとっては80分間脅威となる。数々の伝説のトライを産み出してきたが最終学年の今年も怪我だけには気をつけて古賀君がライン際を華麗に駆け抜ける姿を期待したい。
12.伊藤君(1)
→スタンドオフかフルバックかと迷ったがやはり中野君の穴を埋めることを期待したい。パワフルな中野君とタイプは違うが、昨年のワールドカップのイングランド代表のフォードとファレルのように吉村君とダブル司令塔のような形をとることで攻撃の幅が一気に広くなる。花園決勝の御所実戦のハーフウェイ付近でキックをキャッチしたあとのラインブレイク、ラストパス。あの緊迫した場面で決定的な仕事を出来るあたり、将来はジャパンの10番を目指せる逸材である。
13.長田君(3)
→長田君にはプレーに関してはあまり追加の要求は無いように感じる。ポジション取り、ランコースなど鋭い嗅覚の持ち主なので苦しい所でしっかりとゲイン、ラインブレイクしてくれる。上級生となるのでバックスリーダーとしてまとめていってほしい。
14.松下君(2)
→昨年1年生ながら帝京との定期戦で途中出場でウイングに入り、帝京選手を吹っ飛ばしたのが印象的である。桑山君もフィジカルがかなり強かったがそれ以上の強さを持ったウイングに成長していってもらいたい。
15.河瀬君(3)
→河瀬君をウイングにして、伊藤君をフルバックに据える選択肢もあるだろうが、やはり、この2年のフルバックの経験は大きい。アタック時のライン参加と身のこなしスピードと全てが素晴らしい。大学選手権の決勝明治戦でのハイボールキャッチの安定感とこれから上級生になるにあたり早稲田の砦としての活躍を期待したい。
BK
一気に若返っているが、カリスマ性というかスター性は昨年とはれるであろう。
楽しみとしか言いようがない。
派手なバックスは今年も健在である!
流れるようなパス回しとラインブレイクからのビッグゲインでファンを爽快な気持ちにさせてくれるだろう。
16 宮武 海人君 (3)
→昨年と役割は同じか。ゲームクローザーとして上手く流れに入り、スクラム、ラインアウトの安定をさせてほしい。
もちろん、同学年の原君とのスタメン争いも期待したい。
17 川﨑 太雅君 (1)
→来年久保君が抜けるので1番の後継者となることを期待したい。高校と大学はおそらくスクラムのプレッシャーが天地の差であると思うがそこに早くなれて大学トップレベルまで成長してほしい。
18 阿部 対我君 (3)
→持ち前の明るさでチームのムードメーカーとなる。後半から出てきてインパクトプレイヤー&チームにアクセントを与えることを期待したい。阿部君がボールを持つと何か競技場がどよめくそんな選手である。
19 池本君(1)
→ロック勢が若干層が薄く、下川君も来年抜けるので中心選手に成長してほしい。ロックはラグビーの中で実に難しいポジションてある。運動量が多い割になかなか目立たず、地味な仕事も多い。明治の片倉君、箸本君に負けないようなロックへとなってくれることを期待したい。
20 大崎君(3)
→フランカーやロックへとコンバートされたばかり中、準レギュラーまで上りてめて、国学院久我山出身だけあってクレバーなプレースタンス。複数ポジションも出来てユーティリティプレイヤーとしてベンチでスタンバイしてもらっているのは心強い。
21 河村君 (3)
→昨年春~夏終盤まで齋藤君が怪我で離脱している間その穴を埋めてきたのは紛れもなく彼であろう。シーズン終盤は小西君にリザーブの座をあけわたすことも多く悔しい思いもあったと思うが、今年も小西君と競いあってほしい。河村君のランでの仕掛けは試合終盤相手チームに疲れが出てきた時間帯に効いてくるであろう!
22 中西君 (3)
→昨年春の大東文化戦でいきなりスタンドオフで出てきて、ラン中心でラインブレイクしていく姿は素晴らしかった。
センターで出た際も、スタンドオフ兼任でもあるので視野が広く、パスのタイミングも絶妙なプレーが目立った。スタンドオフとセンターのリザーブとして吉村君や伊藤君との兼ね合いでの戦略的交代が期待できる。
23 安部君 (4)
昨年シーズン春、夏、シーズン帝京戦までウイングのレギュラーをはりブレイクしたといえるだろう。今年はバックスの一軍に4年生が少ない中、副リーダとして、リーダーシップを発揮して努力の結晶として荒ぶるを決める最後の瞬間にピッチにたっていてほしい。
Rugby magazine (ラグビーマガジン) 2020年 05月号 [雑誌]
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