早明戦振り返り

【早稲田の武器】
・齋藤君のコンバージョンキック
ペナルティゴールも含め決して簡単なところではなかったがしっかり決めた。最後の4点差はここにあり。
近年、どの大学もコンバージョンの確率が高く、外すと劣勢になるといっても過言ではない。
これから勝ち上がる上では名キッカーは必要条件

・ディフェンス
慶應戦に続き、出だしの早いディフェンスが効いていた。後半の後半、脚を引きずる選手も増え、少し穴が出てきた。欲を言えば、2トライがなければと思うが、あと1本とられたら負けと言うところでもう一度集中しなおして挑んだ最後のディフェンスはやはり素晴らしかった。今後も大きな武器となるだろうが、2試合良かったので、これからは研究されて、対策をたてられるだろう。

・アタック
バックスの決定力は申し分なし。来年は間違いなく大学ナンバー1

【良かった点】
・1本目トライ
開始早々、良いディフェンスから明治のノッコンを誘い、連続攻撃。ペナルティをもらい、ラインアウトから少ないフェーズで一気にとりきる決定力

・1本目ペナルティゴール
明治スクラムからショートサイド福田君を上手く押し出してラインアウト。明治ラインアウト内で反則。
齋藤君簡単ではない角度を成功。

・2本目トライ
雲山君のキックが浅めになったところ、岸岡君スルスルすると抜け出して、いいタイミングで丸尾君に渡し、丸尾君走りきりトライ。齋藤君難しい角度のゴールキック成功。山村君の必死のプレッシャーも相手ではあるが、称えたい。

・後半開始早々
後半スタート岸岡君の坂君へのスーパータックルから始まり後半の入りがよい。スクラムからの19フェーズの連続攻撃のあと岸岡君の裏へのキックを福田君辛うじて蹴り出す。ラインアウトから連続攻撃を雲山君インターセプトもペナルティで再度ラインアウト。ここでノットでチャンス逃す。
→岸岡君は下級生の頃、ディフェンスやブレイクダウンが弱いと言われていたが今日はビックタックルも多く、ブレイクダウンでの粘りもあり、ディフェンスの岸岡君も勝利の立役者であった。

・1番の勝因
明治、早稲田のノットストレートでピンチ脱出後、ハーフェイライン付近からモールを一気に押されて、外でラインブレイク、連続攻撃で反則。ゴール正面22メートル付近で明治スクラム。ここまでほぼすべて押し込まれてここでトライをとられたら一気に明治に流れが傾く場面。スクラムのヒットが凄い良いと感じたその直後明治3番の膝が一瞬落ちてペナルティ。
早稲田が耐えて流れを掴んだ場面

・3本目トライ
ラインアウトから、ループを使い外にスペースがあるなか長田君のランで大きくゲイン。連続攻撃で最後は鶴川君のノールックの中野君へのスーパーパス。慶應戦と同じパターンでトライ。

・4本目トライ
自陣ラインアウトから中野君抜け出し大きくゲイン、連続攻撃から鶴川君の素晴らしいパス、本職岸岡君も負けずに素晴らしいパス、中野君のポジショニングも素晴らしく、抜け出しトライ。
→ここのアタック時に小林君がターンオーバーされたが、小林君の倒れ方が仰向けに倒れることが多く毎回絡まれそうになっているので少し修正が必要か。

・最後のディフェンス
規律を取り戻し、タックル後の立ち上がりも早く、前にあがりながらのディフェンスが続き、前に出ながらのディフェンスで安心しながら見ていられた。これを80分続けていきたい。最後は桑山君のタックル、脚のつっていた丸尾君の絡みでノットリリースザボールで試合終了。

【失点シーン】
・1本目ペナルティゴール
いい形で攻撃していた中で岸岡君がキック選択、キックは悪くなかったが明治が上手く処理し、すぐに蹴り返す。早稲田はキック処理の体制が出来ておらず後退しながら回し始めノットリリースザボール

・2本目ペナルティゴール
古賀君ノッコン。
その後スクラム押されて、バックスライン下がりきれずオフサイド。

・1本目トライ
ハーフェイライン付近で小林君密集で反則
→矢富君はジェイ・スポーツの解説でナイスといっていたので微妙な判断であったのかもしれない。
タッチキック後のラインアウトで間隔をあけずノット1メートル
22メートル付近での明治スクラム
前のシーンで同じような場面がありスクラムが押された後でバックスはディフェンスラインのオフサイドをとられていた。そのため、今回も押された際にバックスラインは下がりながらの苦しいディフェンスでそんな中で展開されてトライ

・2本目のトライ
早稲田明治陣でナイスタックルで明治乱れるも、それが返ってアンストラクチャーとなり明治に走られ一気に早稲田陣へ。
トライシーンはディフェンスラインが少し整備が遅れたのもあるが、人数自体は足りていたので、佐々木君が大外を見て外へ流れれば良かったところで、内の山崎君にタックルに行こうとしてしまったため、桑山君や柴田君と被ってしまい、そこを抜かれてしまった印象。
佐々木君は途中から入ってビックタックルを数回していたので、このシーンだけであるが、古賀君はこのあたりは最後の最後までタックルにいかずにうちからのスライドのタックルを待っているので被ることも少なく、外もあまらないといった連携が出来ている。上がってタックルいく場面との判断、周りとのコミュニケーションは非常に難しい

・3本目のトライ
まずは、ノットストレートでチャンスを潰す。
ここも山崎君に抜かれるとこらから始まるが、明治陣スクラムから展開時、人は余ってなかったが、中野君、桑山君で山崎君を見に行っていたが、うちからスライドしてくるはずの、中野君が明治の選手とぶつかられたことでディフェンスが遅くなり、桑山君も相手との間合いを詰めきれず、内に切られ抜かれてしまった。中野君はぶつられたので大きくディフェンスがおくれてしまった。パスをもらった選手とぶつかってきた選手との距離が離れていてオブストラクションととらえてもらえるかは微妙な判定だった。

どちらにしろ順目側のディフェンス人数がこの時間少なくなっていたように感じる。

【怪我】
古賀君
ファーストプレーで怪我したとのことで最後は自ら交代を申し出た模様。
手を気にしていた。おそらく右手。
タックルも前半から外されることが多かったが、気持ちで後半途中まで出場。
大学選手権では必要な存在なので、じっくり治してもらいたい。

河瀬君
早慶戦でも右足首を痛めていて、おそらく無理してこの試合は出場してきたであろう。完治しておらず古傷を再度やってしまった形か。タックルにいった長田君が河瀬君の足にのってしまった。同じく3週間あるので万全の体調まで戻してもらいたい。