帝京にはスターが何人いるのだろうか。
今年箱根駅伝で2位に入った中央大学の藤原監督が令和の指導法ということで下記のような記事があった。
https://share.smartnews.com/BWD18
大和(吉居大和選手今年エース区間2区で区間賞)を5人作るつもりでチームを作ってきたが、優勝するためには20人エースが必要であると感じたとある。
今年箱根を優勝した駒澤大学に帝京大学並の圧巻の強さを感じた。もう1大学この先駆けを作った原監督率いる青山学院大学。
この3大学が箱根トップ3であるが、それぞれの区間特性にあったエースが10区間そろい、ミスなく100%の力を出しきってはじめて優勝できる。
一昔前の多少ブレーキがあってもスーパーエースが2,3人分の貯金を作ってくれる時代は終わった。
そうなると10人では足りない。全員がピーキングを合わせることが長距離走では特に難しいからである。
20人以上
エースと遜色のない走りが出来る選手層の厚さが必要となるおそろしい世界となっている。
駅伝会においても早稲田や明治はそこまでの域に達しておらず後発となっている。
中央が伝統をぶち壊しながら食い込んできた形である。
今回の帝京はAチーム、Bチーム、Cチームくらいまで選手層の厚さをたずさえていたのではないだろうか。
1番〜15番まで大学ナンバー1のプライドとそれにみあったプレーをし続ける選手が並んだ。いや16番〜23番までリザーブの選手も含めて途中出場してインパクトを与え方も考えられたリザーブとしてのプロフェッショナルプレイヤーがならんでいた。
決勝戦15番の谷中君が脳震盪で試合に出られなかった、そんな中日頃リザーブにも入っていなかった山口君が堂々のプレーを見せた。
それもそのはずBチームでこれまで15番で出場し続けており、帝京ラグビーを体現していたのだ。
高本君、奥井君、江良君、、、上げるときりがないが、Bチームにだって同じ意識で帝京プライドをもって虎視眈々と準備しているエースが並んでいるのである。
各チームリザーブまで、出しきれずに試合が終わることが多かったように思う。
スタメンで出し切ってしまいそれ以上の選手が準備できていない状況があるのであろう。
リーグワンや代表の試合で選手を出しきらないで試合が終了することは少ない。
帝京も同じである。
スーパースターがいて、その他の選手がポジション毎にリザーブ控えまで含めスターである状況を作り出さないと頂点までたてない。
令和の大学スポーツのレベルが上がってきていることが嬉しい。
ただ、ここまで目指せる指導者、設備、リクルートができる大学とそうでない大学では大きな大きな差が生まれるだろう。
帝京に追いつくためには、日頃の生活を見直して、基礎を徹底することを大前提として、今までとは違うやり方、マインドを持って精進する必要がある。
大学の4年間というあまりにも短い時間、様々な誘惑にのらずに自らの競技に集中する。これ程難しい世代のスポーツはない。