【試合前見解】
ラインアウト
スクラム
ディフェンス
とにかくフォワードがどれだけやれるか。
帝京はターゲットを決めながらボールを持つ早稲田にプレッシャーをかけて、そこから生じるミス、ラックへのプレッシャーからターンオーバー、カウンターを狙ってくるだろう。
それでも早稲田としてはボールを持って戦いたい。アタックでゲイン出来ないと苦しいが、今までと違ってどのポジションにも役者が揃うので、いろんなところでアタックの組み立てができる。帝京といえど絞りづらく、例年のように帝京の術中にはまり続けていいようにやられることは無いだろう。
ただ、帝京には王者の意地とそれを裏付けるだけの体力、精神力、分析力がある。プレッシャーは今までとはくらべものにならない。
ハンドリングミスやターンオーバーは必ず出ると思うが、その中で、どれだけ冷静に切り替え、反応出来るか。
そして、その前段階でハーフ団を中心とするアタッカーとサポーターで少しでも前に出れれば、ミスの確率はグッと減る。
一連の流れでミスを減らすことで、結果として相手に大きなプレッシャーをかけていく。そんな戦い方が目指すところとなるか。
帝京はもっとプレッシャーがかかっている。
王者の自信も少し揺らいでいる。
早稲田がここで、帝京の自信を打ち砕くのか、勢いを吹き返させるような試合をしてしまうのか。
今シーズンを大きく占う楽しみな一戦となりそうだ。
早大A
1.鶴川(4)
2.宮里(4)
3.小林(1)
4.三浦(3)
5.下川(2)
6.佐藤(4)
7.幸重(3)
8.丸尾(2)
9.齋藤(3)
10.岸岡(3)
11.古賀(2)
12.中野(3)
13.長田(1)
14.桑山(4)
15.河瀬(1)
リザーブ
16 千野 健斗 (4)
17 峨家 直也 (4)
18 土田 彬洋 (2)
19 中山 匠 (3)
20 沖野 玄 (3)
21 貝塚 陸 (4)
22 船越 明義 (4)
23 佐々木 尚 (4)
いざ、決戦!
メンバーは柴田君が前の試合で怪我をしたので、佐藤君が入っている。
柴田君がいないのは痛いがフランカーは選手層が厚いところである。
キャプテンとかは関係なく佐藤君らしい伸びやかな思いきったプレイを出してほしい。
ここまでに対帝京で練習をしてきて、やることをやってきたと思うので、あとは当日はミスをおそれずにやってきたことを信じて固くならずに戦うのみ。あくまでも早稲田はチャレンジャーである。
前節の慶應対帝京を見ていても、帝京の方がプレッシャーを感じている。
今年これまでやってきたことをどれだけ出していけるか、帝京相手で上手くいかないところが必ず出てくると思うが、その他のところでのカバーなど、今年のチームは修正力、ゲーム適応力は強みだと思う。
ラインアウトがボロボロだった慶應があそこまで戦えているので、ラインアウト、スクラムで仮に上手くいかない点が出てきても、あわてず、落ち着いてディフェンスからゲームを組み立てていってもらいたい。
セットプレーは、相手との力関係や対策などで崩されることはあるかもしれないが、幸いなことにラグビーはディフェンスに関していえば、自分達次第の部分が大きい。タックルを繰り返し、球出しを遅らせて、少しでも前で止める。
ディフェンスで大きくゲインされることなく試合を進めていければ、必ずチャンスはくる。
メンバー
1.岡本 慎太郎(4)
2.呉 季依典(4)
3.淺岡 俊亮(4)
4.今村 陽良(4)
5.秋山 大地(4)
6.菅原 貴人(4)
7.安田 司(2)
8.ブロディ マクカラン(4)
9.小畑 健太郎(4)
10.北村 将大(2)
11.宮上 廉(3)
12.ニコラス マクカラン(2)
13.尾﨑 泰雅(2)
14.木村 朋也(2)
15.竹山 晃暉(4)
リザーブ
16 清水 岳 (2)
17 細木 康太郎 (1)
18 當眞 琢 (4)
19 矢澤 蒼 (4)
20 リッチモンド トンガタマ (1)
21 末 拓実 (3)
22 本郷 泰司 (3)
23 奥村 翔 (2)
帝京メンバーの注意するところは、まずセンターの尾崎君。現在絶好調。
乗りに乗っていて尾崎君に大きなゲインされる展開は避けたい。
そして、竹山君、対抗戦に入ってからフルバックになっているが、ウイングよりスペースがあるので、フルバックにいる方が断然怖い。
竹山君のポジション取りやカウンター時の動きは注意したい。
帝京はカウンターの際、フルバックでスイッチを入れてくるので、アンストラクチャー時に竹山君の走るコースをしっかり見ておきたい。
注目するメンバーをあげていくと全員になるので、最後に2列、3列。
今回のメンバーは強い、高いという基準での選出というよりは、上手い、器用というところか。
ブレイクダウンでしっかりボールに絡める選手器用である。
密集はかなりのプレッシャーで球出しを遅らせにくるだろう。
帝京も早稲田ハーフ団を脅威に感じているので、ブレイクダウンがキーとなるとの見立てでの秋山君、今村君、菅原君、安田君といったスタメン編成である。
天気は曇り、多少雨もあり、スリッピーか。ハンドリングに影響がありそうだ。
齊藤君入念にコンバージョンゴールの練習をする。
ポイントはブレイクダウンでどちらが優勢かといったところ。
早稲田はキャプテンを先頭ににビシッと番号順に並ぶ
とにかく、激しく、しつこく絡むことが大事になってくる。
岸岡君のキックオフで試合開始
帝京いきなりノッコン。早稲田ボールファーストスクラム
押されるもすぐに出して早稲田猛攻も帝京のゴール前ディフェンスが完璧で攻めあぐねノッコン。カウンター。
早稲田戻って展開もハーフェイライン付近で反則
一気に帝京が流れを掴む
早稲田苦しい展開で試合始まる。
モールディフェンス良かったが、帝京連続攻撃からトライ
尾崎君のナイスアシスト。
最初の攻撃でスコア出来ないなかったところで流れが帝京へ。
難しいゴール成功で完全に帝京ペース。
ただ、早稲田もディフェンスは悪くない。
7-0
帝京良いペースで攻撃。ゲインも出来ている。早い。
キックパスがオフサイドで助かる。
早稲田敵陣での攻めもすぐにターンオーバーされて帝京攻撃。
その後もペナルティもらいながら連続攻撃でトライ。
14-0
今日は帝京の集中力が高い。
早稲田は、身体をまだ強豪とぶつけていないので慣れない。
帝京は先日慶應とぶつけていて強度もスピードも一段上。
それでも去年までの怖さは感じないのでこの辺りでなんとか身体が慣れるまで落ち着かせたい。
14点差ならまだ巻き返せるが、もう一本とられると厳しくなる。
帝京の速さ、強さに反応できず、ペナルティが続く。
帝京スクラムトライ
21-0
帝京はアクセル全開で今年はもう大学選手権決勝くらいの集中力と力の入れよう。
例年のこの時期の調整感はなく。フルスロットル。
帝京同じパターンで二度目のスクラムトライ
28-0
スクラムが完全に押され回っている。
早稲田はもう一度ディフェンスからたてなおしたい。
早稲田ハイパントの処理は帝京もたついている。
それ以外は帝京完璧。
前半終了 28-0
早稲田が悪いというよりは(スクラムは良くないが)、最初のディフェンスでスイッチをいれてからは帝京が完璧すぎる。
ここからさらにチームあげていけるのか疑問に思うくらい完成されている。
今シーズンは春、夏と負けているので、気合いが入っていてピーキングが早すぎる。
後半の戦い次第では、調子良かった早稲田が今後消沈し、苦しんでいた帝京が一気に息を吹き返してしまう。
今シーズンのターニングポイントの試合となりかねない。
後半北村君キックオフ直接タッチ。
その後、ウイングでノッコン。
岸岡君の好キックで相手ゴール前へ。
その後攻防あるも、早稲田長田君トライ。
長田君のラグビーセンスとスピードは素晴らしい。
7-28
スタンドが映ったがビシッと整列してチームとしても強豪の振る舞いが出来ている。
三浦君のもったいないペナルティから攻めこまれる。
モールで押し込まれゴール前ディフェンス。
今日は少しディフェンスが立ち上がるのが遅い。
秋山君が意地を見せていて、ゲイン、その他の選手も強く重く、ディフェンスが差し込まれているので全てが後手後手になっている。
連続攻撃から帝京トライ
前半少しもたついていたパント処理もマッカラン君が愚直に飛びつき修正済み。修正能力が高い。
7-35
早稲田もアタックは素晴らしい。
ラインアウトから中野君素晴らしい角度で走り込みトライ。
早稲田もイージーミスは少なく動きがよいが帝京が強い。
例年のいいとこなしの試合ではなく早稲田の良いところもよく出ている。
14-35
今日の帝京のディフェンスが半端ない。
そのハイプレッシャーの中,紙一重のところでパスが乱れる。フォワードからのパスが低く入り、河瀬君ノッコン。北村君が拾いカウンターでそのままトライ。
14-42
この時間、この点差でショット選択。
優等生すぎる。
14-45
ラインアウトから鮮やかなトライ。
流れるようなトライ。
ハーフェイラインから一発で取りきる力は素晴らしい
21-45
ディフェンスも健闘していて、ボールに絡んで奪いとるシーンもある。
ただ、そのあとにあわててハンドリングエラーがあるので、カウンターで取りきる力をこれからつけていきたい。
ゴール前スクラム押し込まれコラプシング。再度スクラム。
スクラムはこのままでは正直厳しい。
ディフェンスでノッコン誘うも帝京の切り替えが早くカウンター出来ず。
自陣でタッチ。
帝京ボールラインアウト。チャンスにならず。
ゴール前ディフェンスで齋藤君奮闘。
相手のノッコン誘う。
この時間帯でも2度相手のゴール前攻撃を防ぎ、集中力は持続している。
力はついているので、もう一本とりたい。
終了間際これも鮮やかと以外言いようがないような自陣ゴール前からのトライ。
先程のトライ同様、ボールを触る選手が多く、スピードも早いので、流れを書くのが追い付かない。
凄まじい切れ味のアタック。
この固い帝京のディフェンス相手に後半のスコア。
アタックの切れ味は充分帝京の脳裏に刻まれた。
そして、ラスト20分のゴール前ディフェンスも大きな自信になる。
帝京が素晴らしかった。
あとは、前半の最初の攻撃で早稲田がとっていればと、、、
そして、0-14でゲームを落ち着かせていればと、、、
昨年の大学選手権決勝では帝京はしっかりゲームを落ち着かせた。
劣勢の時にゲームを落ち着かせられるチーム力は重要である。
実力が拮抗していれば、流れが全く変わらない試合といったものはない。
あとはペナルティが早稲田9帝京2
4年生3人、佐藤君、宮里君、桑山君の動きがやはり他のメンバーと比べて、判断含めて悪い方に目立つことが多い。
あとは河瀬君は1年生で難しいポジションだから仕方がないと思うが、トライを奪われるきっかけとなるプレー、アタック時のブレイクダウンで踏ん張って入ればスコアに繋がったのではないかというプレーがあった。
ただ良いプレー、可能性を感じさせるプレーも多いのでフルバックで使い続けてもらいたい。
そして、三浦君のアタック時の痛恨のノッコンが2つと不用意なペナルティ。
このレベルになると1つのプレーが流れを左右する。
いろいろあるが、ハーフタイムでかいた心配は無いようだ。
帝京も早稲田も自信になるゲームだった。
MOMは菅原選手。
慶應もそうだがいいフランカーがいるチームは強い。
この辺りを言うなら佐藤君にもう少し精細を求めたい。
課題は早稲田の方が山積みであるが、後半は素晴らしかった。
是非テレビ神奈川で放送があるので映像を見てもらいたい。
大学選手権までにこの差を埋められるか。
そのためには、慶應、明治と勝ちきって、対抗戦2位を死守して選手権に向かいたい。